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第97回  地域の防災拠点としての大学の役割@工学院大学①

今週はまるちゃんこと丸岡美貴と事務局の伊藤でお届けします。
現在、私たちは工学院大学新宿キャンパス25階にいまして、そこからお話をお届けしようと思います。今回は工学院大学建築学部まちづくり学科の村上正浩先生と、このラジオではすっかりおなじみのグローバルリンクルの市居嗣之さんからお話を伺います。

 

まるちゃん:
今回は主に村上先生の研究内容と、地域の防災について研究をなさっている方なので地域防災拠点としての大学の取り組みについてお話しを伺います。よろしくお願いします。では、まず村上先生の研究内容についてお話をお伺いしたいと思います。

村上さん:
今、紹介頂いた地域の防災拠点としての大学の取り組みを紹介させていただきます。今、地域の防災拠点という位置づけで工学院大学では学生と職員が一緒になって取り組みを進めています。
地域の防災拠点として大学が地域に出来ることを三つほど目指しています。一つ目が防災・減災の活動の拠点、二つ目がひとづくりという教育活動を含め研究活動を通してひとづくりとしての拠点、三つ目が仕組みづくりというこれらの拠点としての機能を果たしていくこと、という三つのコンセプトをおきながら地域の中で地域の防災拠点としての役割を果たしていこうということで取り組んでいます。

まるちゃん:
ひとづくりの拠点というお話をお伺いしたのですが、工学院大学では2009年から防災教育TKKという他大学と合同で減災学入門とか授業科目も入れて大学をあげ教育しているということですごく驚いたのですが…。

インタビューに答える村上さん(右)と市居さん(左)
インタビューに答える村上さん(右)と市居さん(左)

村上さん:
ひとづくりというのは、学生と教職員のひとづくりでもあるのですが地域の事業者の方のひとづくりというのも入っています。その1つとして学生のひとづくりということで進めています。TKKというのは東北福祉大学と工学院大学と神戸学院大学の頭文字をとったもので、大学同士で連携して社会貢献教育、もしくは減災教育・防災教育を進めています。カリキュラムをお互いに作っているのですが、通常他の大学の単位の互換性が普通ありますが、それぞれの大学でやっている授業を遠隔のシステムを使って授業を受けながらできます。あとは夏休みの中でスクーリングとしてそれぞれの大学で集まってやるような授業での教育があります。
その一つの中に減災学入門ですとか、減災学とか工学院大学で提供している授業があります。やはり防災などは座っていてもなかなか身に付かないので座学プラス実践を合わせた授業をやっていこうと取り組んでいます。減災学入門の中では、三日間の夏季の集中講義とかもあるのですが、その一日は上級救命の講習をしたり、また一日は東京都内のハイパーレスキューの方々の拠点がありますのでそこで講義を受けたり、実際の色々な施設の見学をしたりします。減災学の方でやっているのは消防設備を使う訓練として、当然機能としての部分は座学で勉強もしますが、実際に使うということで粉末消火器を使った消火訓練をやってみたり、屋内消火栓を実際に使ってもらったりします。そうやって座学と実践を組み合わせてやっております。

まるちゃん:
その初期消火講習のお話を伺ったのですが、16秒~17秒で消火器の中の薬剤がなくなってしまうということに本当に驚きました。日頃からある程度の消火器があっても使い方が分からないと災害などがあってもなかなか動けないですし、普段教えてもらえないですよね。

村上さん:
建築の授業で消火器のそもそものメカニズムは教えるのですが、薬剤がどの程度とんでどのように火を消せばいいのか粉末の訓練を実際に使ってみないとわからないですし、普段の防災訓練では水消火器を使っていることが多いですよね。本当の火というのは薬剤とかで火をちゃんと覆うようにかけないと消えないんですよね。なぜ火が消えるのかということについても授業でやりますが、それを具体的にどのように消せばいいのかというのはわからないんですよね。そのような視点で授業も作っています。

担当

松浦 奈々(法政大学)

松浦 奈々(法政大学)

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