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第85回  国立歴史民俗博物館の展示「歴史に見る震災」に行ってきました①

 今週はでんりゅうこと吉田龍平が担当します。本日(収録日)は、5月3日・憲法記念日です。大学は休みで遠くまでロケに来ました。千葉県の佐倉市にある国立歴史民俗博物館の方へ来ています。ここでは5月6日まで「歴史に見る震災」という企画展示をやっていて、今週から3週にわたり原山 浩介准教授にお話を伺いました。

 

Q.自己紹介をお願いします。

 国立歴史民俗博物館で准教授をしています原山浩介と言います。専門は現代史です。企画展の方では前近代の物を扱っていますが主には近現代をやっています。

 

インタビューを受ける原山さん(左)
インタビューを受ける原山さん(左)

Q.国立歴史民俗博物館はどんなところですか?

 変わった所だと言われるかもしれませんが、大学共同利用機関と呼ばれています。要するに大学と同じような研究機能を持った博物館です。僕の肩書きも准教授という形になりますね。ここでは展示をやるのはもちろんのこと、専門家の方を集めて共同研究をやったり、各々の研究員が研究をしたりしているというのがこの博物館です。

 

Q.「歴史から見る震災」という企画展をやるきっかけは何ですか?

 これは3.11の経験が大きかったです。3.11があった後歴史を扱っている博物館の中で何ができるのかということを議論しました。その中には今回の展示にも出てきましたが、宮城県気仙沼市で調査をしていた人がいます。古い家を復元するために作るという展示のための調査も併せて行っていましたが津波で流されてしまいました。今までの調査活動を継続する形で史料のレスキューや地域・社会がどう変わっていくのかを記録するという活動もありました。

 一方で企画展示を行うのとは別の筋として2011年の4月・5月以降少しずつ議論を重ねていました。本格的に取り掛かり始めたのは2012年頃から2年かけて展示を作り上げています。ここの博物館では企画展示をやるにあたって準備期間を2年~3年かけます。歴史研究の成果を企画展で公開するのが企画展の趣旨になります。

 

Q.私は企画展示を見て、石碑について関心を持ったのですが、それについて教えてください。

 ここで紹介していたのは津波があったことを記している石碑の調査結果です。災害史の北原 糸子先生が研究をしています。災害史の研究の中で津波碑の調査がありました。津波が来たところでもちろん建てられますが、人や牛や馬が亡くなって供養という位置づけで建てられることもありました。

 同時に津波があったというのを後世に伝えていくこともあります。最近では看板が建てられるなどいろいろな形があります。時代をさかのぼればさかのぼるほど手段がないので過去のものを見るものとしては有効な手段になります。

担当

吉田 龍平(東洋大学)

吉田 龍平(東洋大学)

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