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第83回  世田谷ボランティアセンターの高橋 祐孝さんに聞く③~世田谷さいがいボランティアセンターの今後の展望~

社会福祉法人世田谷ボランティア協会の高橋 祐孝さんからお話を伺いました。内容は世田谷ボランティアセンターに常設されている「せたがや災害ボランティアセンター」の今後の展望についてです。聞き手は「まるちゃん」こと丸岡 美貴とIVUSA事務局員の伊藤 章です。高橋さんのお話は次週にも続きます。

 

せたがや災害ボランティアセンターは、2005年3月にできた組織です。どのように運営していくか、ずっと検討していました。その中で、東日本大震災が発生しました。私たちも、専門ボランティア、看護師さん、ボランティアバスの派遣を行いました。東日本大震災を踏まえ「実際に世田谷区で災害が発生したら、と思い描いて活動を展開していかなければ、私たちはぜんぜん役に立たない可能性があるぞ」と考え、少し体制を変えました。

 

私たちは、色々な活動に携わる人たちが参加する専門部会を置いています。世田谷が発災したとき、地元の人たちにまず動いてもらい、外から入ってくる人たちのコーディネートをしていかなくてはいけません。世田谷は広いです。区の端っこにあるボランティアセンターだけでなく、色々なところに、ボランティアと支援を必要としているもののマッチングをする拠点を作る必要があると考えました。これをマッチングセンターと呼ぶことにします。

 

どのような場所や建物が適しているのか考えました。たくさんの人たちが集まり、コーディネートの場所が確保でき、少し災害が落ち着いたらバスや車が入って来ることができるような広さがあるのはどのようなところだろうと考えた。

 

まだ交渉はしておらず、あくまで私個人の意見ですが、大学がいいのではないかと考えています。世田谷は大学がたくさんあります。大学にはまず間違いなくキャンパスというスペースがあります。長期休暇を除けば、そこには若くて動けて体力のある大学生が山のようにいます。発災してすぐは、交通機関がストップしています。歩いて帰るといえばそれまでですけど、危険なことですよね。大学はそのような近隣の人を留まらせることができます。場所がある、人がいる、これは強い地域資源ですよね。どこの大学になるかはわかりませんが、お願いをして、協力体制を一緒にとっていきたいなと思っています。

 

活動してもらうためには、まったく経験のない人たちだと困りますよね。そのための講座や研修を提供していきたいと考えています。世田谷さいがいボランティアセンターが今まで経験してきたものを詰め込んだテキストを作って、大学生のマッチングコーディネーターをはじめ、若くて動ける人たちの活躍の場を作っていきたいと思っています。今はその準備をしているところですね。今年度から実施していきたいと思っています。

 

大学生には、コーディネートをはじめ、深く自分の大学のある街を知ってもらいたいです。街を知らないと、動こうにも動けない。「身体としては、動くのはしんどいけど、街のことはよく知ってるぞ」という地域の人たちがたくさんいます。この人たちと大学生とボランティアセンターとでwin-winの関係を作っていけたらと思います。大学の学生団体とも連携していきたいです。3.11で動いた学生はたくさんいます。個人で動いているケースがほとんどなので、震災からしばらく経ち、予想以上にそのようなケースを見ることが多く驚いています。拠点としての協力体制は、大学側と十分に話し合い、活動の場面に関しては、学生たちと協力していきたいですね。

担当

担当:丸岡 美貴(法政大学)

担当:丸岡 美貴(法政大学)

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