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第80回 「防災の主流化」とは?

今週は、最近国際協力の分野などで注目されている「防災の主流化(Mainstreaming. Disaster Reduction)」について、IVUSAの事務局の伊藤 章さんに「でんりゅう」こと吉田 龍平がお話を伺います。

伊藤:
まず初めに、防災の主流化について、ご存知ですか?日本国内の災害について、この防災ラジオでも取り上げてきましたが、やはり、海外でも、災害は起こっています。例えば、海外で起こった災害と言われて、思い浮かぶものはありますか?

でんりゅう:
中国の四川地震や、スマトラ沖地震、アメリカのハリケーンなどが思い浮かびます。

伊藤:
やはり、日本だけでなく、世界中で様々な災害が、起こっている中で、特に、災害が集中している地域としてアジア地域が挙げられます。
今後、災害があった際に、今よりも防災というものが、政策課題として重きを置くべきではないかという事が言われ始めました。これが防災の主流化というものです。今、IVUSAではアジア圏を中心に活動を行っていますが、やはり、途上国というものは、日本のような先進国に比べると、政府のノウハウ不足や資金不足が原因で迅速な復興ができないという現状があります。そういう意味では、非常に災害に対して脆弱であると言えます。
そこで、都市計画や、農村開発の際に絶対に防災というものも、一緒に入れて考えていかなくてはならないと昨今の国際協力の枠組みの中では言われています。


防災の主流化には3つのポイントがあります。
一つ目は、防災を政策の優先課題にすること。つまり、後回しにするのではなく、いつくるかわからない災害に対し、優先的にあたっていくということです。二つ目は、途上国などの都市、農村開発計画などに、防災的な視点を取り込む。三つ目は、防災に対する投資を増大させること。これは、防災に関する商品開発や、ノウハウ、サービスなどを考え、開発するのにもっと投資していきましょうというものです。
やはり、日本という国は、災害が多く、防災に対する様々なノウハウを持っています。だからこそ今後、国際協力ということを行っていく上では、これまでに日本が培ってきた、防災のノウハウや物などを、いかに海外に輸出していけるかというのも、ひとつ大きなポイントです。
日本は災害大国だからこそ、防災大国にも成りうる。課題先進国だからこそ、課題解決の先進国にも成りうる、そういったポジティブな捉え方を防災の主流化というのは考えさせてくれるのではないでしょうか。

担当

鎌田 隼人(法政大学)

鎌田 隼人(法政大学)

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