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第73回 進化する防災訓練

今週はIVUSA事務局兼理事の伊藤がお届けします。今回は日本大学4年園田有斗と一緒にIVUSA危機対応研究所の宮崎 猛志所長に「防災訓練」をテーマにお話を伺いました。

伊藤:
今回は防災訓練がテーマですが、園田君は防災訓練というとどのような思い出がありますか?

園田:
小学校や中学校の時に行っていた、授業の途中に突然学校の先生が教室に入ってきて「火事が起こった」や「地震が起こった」といったことを言われ、みんなで整列し、どれだけ早く避難できるか、というような防災訓練を思い出しますね。

伊藤:
いわゆる避難訓練というものですね。

園田:
そうですね。

伊藤:
ちなみにそういった避難訓練は事前に知らされているのですか?

園田:
うちの学校の場合は三日前に避難訓練をやるよと知らされて、さらに当日の朝にも 今日は避難訓練がありますと知らされていたので、完全に予定された避難訓練でしたね。

伊藤:
では、緊張感もないですよね?

園田:
そうですね。全員が全員義務感で仕方なくやっているといった感じでした。

伊藤:
私と宮崎さん実は同い年なのですが、我々もそんな感じでしたよね。

宮崎所長:
そうですね。

伊藤:
防災訓練=避難訓練といったイメージがありますが、最近は防災訓練自体も進化し新しくバリエーションが増えているとお聞きしたので、それについて宮崎さんにお話を伺いたいと思います。具体的にどのような新しいバージョンが出てきているのでしょうか?

収録に協力してくれた宮崎所長(右)と園田有斗(左)
収録に協力してくれた宮崎所長(右)と園田有斗(左)

宮崎所長:
若い学生さんにとっては園田君が言ったように避難訓練というのが一番ポピュラーで、地域にいる大人の方たちにとっては避難所になっている小学校などに集合して、消防隊やレスキュー隊の放水訓練を見学、お母さんたちの炊き出し訓練といった、俗にいう会場型・劇場型というものがこれまでポピュラーだったと思います。 
それに対して、最近増えてきているのは発災型と呼ばれるもので、自宅から避難所となっている学校まで行くその途中で、火事が起きている、人がけがをしているといった災害現場を再現してそれぞれの場所で訓練をしながら学校に向かう、といった訓練が増えてきています。

伊藤:
それは事前に登録などをするのですか?

宮崎所長:
元々何月何日に防災訓練やりますよ~というのは決まっていて地域の消防署の方や警察の方の協力をいただきながら、リアルな倒壊家屋現場を作ってそこに人形が挟まっていてそれを助けて担架に乗せて学校まで運ぶといったことや、実際に煙を出して水の出る消火器で消す真似を実際にやってもらって逃げてくる訓練を行っている自治会・町内会が増えていますね。

伊藤:
なかなかすごいですね。こういっては何ですが面白そうですね。園田君そういうのだったら参加してみたいですか?

園田:
ぜひ参加できるのであればしてみたいなと思いましたね。

伊藤:
実際若い世代の人たちは訓練にはどの程度参加しているのですか?

宮崎所長:
元々地域の大人の方々がやっていた訓練が進化したものなので、若い大学生や子育て世代のお父さんお母さんの参加はまだまだ増えてはいないですね。逆に子育て世代のお父さんお母さんに防災に目を向けてもらうということで、子ども向けの防災をテーマにしたお祭りのようなイベントを展開してお父さんお母さんにも来てもらうといった取り組みをしている団体や活動は増えてきていますね。

伊藤:
お祭りですか!それは楽しそうですね。

宮崎所長:
一番有名なのは「イザ!カエルキャラバン」というもので、子どもたちが遊びの延長線上で消火器を使い、的を打ち抜くというようなもので、子どもたちも楽しい、親御さんもそれをきっかけに防災に気付く、といった形の訓練も増えてきています。

伊藤:
なかなか楽しそうですね。ぜひ園田君もデートで彼女さんと行ってみてはどうですか?

園田:
そうですね彼女が出来たら…できたら行ってみたいと思います。

伊藤:
失礼しました(笑)

次回はもっと深いリアルな防災訓練、街づくりについてお伺いしたいと思います。

担当

砂田 和樹(法政大学)

砂田 和樹(法政大学)