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第65回 日本財団 東日本大震災現地支援センター責任者の黒澤 司さんに聞く【3】

 今週も日本財団 東日本大震災現地支援センター責任者でIVUSA特別顧問の黒澤 司さんにインタビューをしていきたいと思います。インタビュアーはフェリス女学院大学の高木 裕美です。

高木:
 今週は災害ボランティアについてです。私はよく現場に行くので、どんなことをするのかよくわかるのですが、一般の方は行ったことがない方も多いと思うので、具体的にどんなことをするのか、どんな災害があるのかなどを聞いていきたいと思います。よろしくお願いします。
黒澤さん:
 は~い。まぁボランティア活動できる災害を大きく分けると、水害と地震がありますね。水害の場合は人海戦術でひたすら家の中や道路の泥を出すといったわかりやすい活動になると思いますが、地震の場合、余震や家の倒壊などの危険があるので少し難しい作業になります。
 例えば自衛隊の給水所に水を汲みに来たおばあちゃんと一緒に家まで水を届けに行くのもボランティアです。余震に気を付けて災害現場に入っていただければ地震に関してはいろんな活動がありますので、災害時に活動に参加していただけたらと思います。
高木:
 一般の方はどのようにしていくことができるのですか?
黒澤さん:
 個人の方が活動に行く場合は、社会福祉協議会が地元のボランティアセンターを立ち上げ、そのボランティアセンターに行っていただいて、登録をします。そこでボランティア保険に加入して、ボランティアセンターが集めた住民からのニーズに合わせて活動に派遣されるようになります。
 今はそれがシステマティックになっていて、ボランティアセンターを訪ねれば丁寧に説明していただけますし、そこで道具も借りられますので、安全な靴や手袋、雨具などを前もって準備していればボランティアセンターが道具を用意してくれます。
高木:
 泊まりでボランティアにいらっしゃる方もいると思うのですが、風呂や食事はどのようにすればよろしいのでしょうか?
黒澤さん:
 水・食糧、泊まるところは自己完結できるように準備しなければいけないのですが、ボランティアセンターが公的な施設の宿泊を提供してくれることが今年の災害でありました。大事なのは寝袋を持っていくことですね。それが基本です。
高木:
 初めてボランティア現場に行く方が注意しなければならないこととはなんでしょうか?
黒澤さん:
 住民の方との会話はとても大事なことです。ちょっとした言葉が相手を傷付けることもありますしね。一番大事なのが、ボランティアから見てがれきの山になっているところでも、一つひとつが住民の方からしたらどれも大切にしていたものなので、彼らにとって大切な宝物だったということを意識しながら動くことが必要だと思います。そういったしぐさが相手に勇気を与えたり、残念に思われたりすることになるので。
高木:
 災害ボランティアにおいて必要なもの、黒澤さんが必ず持っていくものがありましたら教えてください。
黒澤さん:
 被災地は基本的にライフラインが止まっているので、水、照明、携帯電話の予備電源が必要だと思います。個人的にはナイフですね。
高木:
 今日は災害ボランティアが具体的にどんなことをするのか、また何が必要なのかをお伺いしました。

 来週で最終回になります。ありがとうございました。

担当

友清 渉(法政大学)

友清 渉(法政大学)