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第51回 茨城県つくば市北条まちづくり振興会・宮本 孝さんに聞く【2】 ~現場に入ってニーズを把握することが大切~

 今回も、先週に引き続きつくば市北条地区にある北条ふれあい館で北条まちづくり振興会のメンバーでいらっしゃる宮本 孝さんからお話を伺います。
 2012年5月6日に北条地区を襲った竜巻では、大きな被害が出ましたが、その際に宮本さんは「北条街かど新聞」という壁新聞を立ち上げて、ボランティアや炊き出しなどの情報を発信されました。

お話をお伺いした宮本 孝さん
お話をお伺いした宮本 孝さん

具体的にどのような支援活動をされたのですか?
 街かど新聞を立ち上げたきっかけは、街にあった大きな案内地図が壊れてしまって、そこを利用しようというところからでした。その時集まっていた20人くらいのメンバーで、「足で稼ごう」と住宅地図を見て、6か所に地区割りをしました。1日目はとにかく、そこを回って、状況を確認する作業をしました。
 2日目は被害を受けた方々の声を聞きました。そのニーズをまとめるとともに、こんな支援物資が入ってきた、ここで炊き出しをしているという情報を手書きで書いて掲示板に貼りました。
 実際に、炊き出しをする場所まで行けないというお年寄りもいたので、今度は「御用聞き」をしました。「軍手がない」「掃除道具がない」というのを、支援物資から探して届けるというのを第2段階でやりましたね。
 第3段階は、「駅弁」のようなことをしました。カートなどの中にバンドエイドをはじめとする細かいものをとにかくたくさん入れて、必要なものを取ってもらったのです。皆さん、人が来てくれるのがうれしいと言われていました。
どれくらいの頻度で新聞は更新されたんですか?
 ほぼ毎日です。全部じゃないですけど、新しい情報を更新していく感じです。
 実際は新聞の発行というよりは御用聞きの方がメインでしたね。今回は、今までまちづくりに関わってくれていたメンバーが動いてくれたので、土地勘があったのが大きかったですね。「ここに行って」と言えば、すぐに機能的に動いてくれました。
最後にリスナーへメッセージをお願いします
 災害の直後は、混乱しています。行政にお願いするということもありますが、何より現場に行って直接聞くということが有効です。特に竜巻災害のような局地的な災害は一軒一軒、被害状況が全然違うわけですから、画一的に支援物資を配ってもニーズに合わないところも多くなります。
 そのためには、普段から街のことをよく知っている人がいないと難しいということもあるでしょうね。

 宮本さん、二週にわたりありがとうございました。

担当

吉田 龍平(東洋大学)

吉田 龍平(東洋大学)