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第48回 福島県南相馬市の現状【1】 ~ライフラインの復旧していないところがある~

 今週から3週にわたって福島県南相馬市にある、南相馬ひばりFMのスタッフ今野 聡さんに防災ラジオメンバーである石井 将が南相馬市の現状についてお話を伺いました。

石井:
 南相馬市は地区によって復興スピードに差が出ているそうですが、実際はどうですか?
今野さん:
 原発から20キロ圏内は今も居住が許可されていません。一日中出入りはできますが、住むことはできません。理由としては放射能の除染が終わってなく、放射能の汚染が残っているというのもありますが、場所によってはさほど大きな理由ではありません。広い範囲でわたっているのは海沿いとか街中では平常時より高いのはありますが、事故の影響としてはそこまで高くはありません。
 主な原因としては、ライフラインが復旧していないからです。尾高地区では震災で下水道の復旧に時間がかかります。ですので、水回りの用が足せません。公園とか街中に仮設トイレが多く設置されていたと思いますが、このためです。

臨時災害放送局 南相馬ひばりエフエム チーフ 今野 聡さん
臨時災害放送局 南相馬ひばりエフエム
チーフ 今野 聡さん

 
 もう一つ気になるのは病院の再開です。そこで暮らす人にとってすぐ行ける所にないと不安だと思います。病院もライフラインが再開しないと厳しい感じです。また電気は自由に立ち入られるようになってから復帰していました。そして都市ガスとは違いプロパンガスがほとんどで復旧も早かったです。
 町の再編の繰り返しで警戒区域というのは言葉上では無くなって、新たに帰宅困難区域や居住制限区域というように線量に応じて変わってきます。入れない沿岸部に行ってみると流された船や倒壊した家屋がそのままで、そこに行くと時が止まっている感覚を感じられます。
 草も伸び放題になってしまっていて、草に埋もれている感じになっていて、これが原発事故を受けた災害だなって思いました。

南相馬市の様子
南相馬市の様子

 南相馬ひばりFMの今野さんにお話を伺いました。来週は放射能の測定方法についてお話をお聞きしました。お楽しみに。

担当

吉田 龍平(東洋大学)

吉田 龍平(東洋大学)