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第47回 子どもたちの防災教育がなぜ必要なのか?

 一般財団法人防災検定協会副理事長でNPO法人防災情報機構の会長でもある伊藤 和明さんに日本大学3年の川島 凌太がお話を伺いました。

伊藤 和明さん(左)と川島 凌太(右)
伊藤 和明さん(左)と川島 凌太(右)

 ジュニア防災検定が始まったのは、今の子どもたちに、いざという時に自分の身を守る術(すべ)を身に付けてもらったり、家族で防災について考えてもらったりするきっかけにしてもらうことが目的にあります。
 南海トラフ巨大地震が起きるということが注目されていますが、おそらく2030年代くらいに起きるのではないかと言われています。約20年後ですから、今の子どもたちは社会人になって世帯を持つでしょう。それまで防災の知識やスキルを継続していって欲しいという思いもあります。

 防災は平常時に何をするか、緊急時に何をするかということが問われています。重要なのは自然が静かな平常時にどのような備えをするかです。そのためには自然現象に対する正しい知識を持つ必要があります。
 例えば、地震や台風などに対して、情報を元に正しく対処しないといけません。また、皆さんの住んでいる地区ごとに環境が違います。地震を想定すれば、海岸に住んでいたら津波に遭うかもしれない、埋め立て地に住んでいたら液状化の被害が出るかもしれない、崖の近くに住んでいたら土砂災害が起きるかもしれないというように、普段から環境を把握していくことが大切です。それが防災の出発点で、それを表しているのがハザードマップ(災害予測図)です。

 しかし、ハザードマップ通りに災害が起きるわけではありません。東日本大震災では各自体が準備したハザードマップの想定よりもはるかに大きな津波がきました。ですから、あくまでハザードマップは一つの目安と考え、それにとらわれるべきではありません。
 釜石市では、子どもたちが自分たちで考え、避難したことで生存率が98%を超える「釜石の奇跡」が起きました。大津波警報が出た瞬間に、中学生が小学生の手を引いて高台に避難し、それを見た大人たちもより高い場所へ避難しました。その背景には、群馬大学の片田 敏孝教授が釜石市の防災アドバイザーをしていて、普段から子どもたちに教育をしていたことがあります。
 その意味でも、子どもたちに対する防災教育の重要性が改めて認識されたと言えるでしょう。

● ジュニア防災検定について

現状、2013年度の検定実施予定は、2013年12月8日(日)に一般受験を東京と大阪で行います。
他にも、受験者が30人以上集まれば、全国どこでも出前出張して試験を実施します。

● ジュニア防災検定・申込方法

以下のいずれかより行ってください。

  • メール(防災検定協会のウェブサイト参照)
  • FAX(ウェブサイトより所定のシートをダウンロードのこと)
  • 電話
● 防災検定協会・お問い合わせ
ウェブサイト
http://www.jbk.jp.net/
メール
info@jbk.jp.net
電話
03(3556)5055

ジュニア防災検定のウェブサイト
ジュニア防災検定のウェブサイト

担当

川島 凌太(日本大学)

川島 凌太(日本大学)