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第43回 生活の中で気をつけないといけないことは?

 今週も引き続き、吉田が担当します。防災コンサルタントの市居 嗣之さんに、これからの防災についてお話をお伺いしました。

これからの生活の中で気をつけないといけないことってなんですか?
 まず首都直下地震で何が起こるのかを確認してください。地域ごとに起こる災害の度合いも質も異なってきます。ですから、実際皆さんが住んでいる地域で何が起こるのかということを確認して欲しいです。
 そして次に個々がそれぞれ外部からの支援が無くても生きていけるように事前に備えることが必要です。例えば最低3日分の食料など生きていくのに必要なものを準備しておく必要があります。首都直下地震の場合はもう少し長い1週間分を用意しておくといいでしょう。それだけ物流が止まってしまうということを認識していただきたいです。
 政府としてはそういうことを想定して高速道路・幹線道路などを物流のスムーズ化に充てるための対策もしています。ですがこれはあくまでも計画なので、実際には何が起こるか未知数な部分もありますので、最低でも3日以上の生きていく上で必要なものの準備は必要です。
普段からできる防災は何がありますか?
 自宅で生きていけるようにすることが重要です。阪神淡路大震災の時に家具の転倒などによる死亡が多く、震災後に起きた火災などはその次の問題です。まずは家具の転倒防止やガラスの飛散防止など、家のどこかの場所に必ず安全な場所を設けるというのが大切です。
 個人が備えることが大きいですが、やはり備えることにも限界があります。そういったときに避難所や近隣の方を頼らなければならない部分が出てきます。そういった時に普段からの人と人とのコミュニケーションが必要になってきます。いきなり災害になったから助けてくれと見ず知らずの人に言ってもなかなかスムーズにいかないので、あらかじめそういうことを想定して、災害時にお互い助け合えるような関係を作っておくことがいいと思います。その一つの役割として、地域のお祭りやイベントに参加するのもいいことだと思います。
 そういった防災と祭りをコラボする「平成ええじゃないかプロジェクト」という取り組みを私たちは行っています。この活動では防災、祭り、若者をテーマにやっています。若者の防災に対しての意識づけをどのように行うか、ということを広げていこうという試みが行われています。
若い世代の人に向けてメッセージをお願いします。
 若い方々は有事の際に戦力になります。ですが、被災して死んでしまったら意味がありません。まずは自分の命を守ることを最優先に平常時から考えていただいて、有事の時に戦力として活動していただきたいです。

 3週にわたってお送りしてきました市居さんへのインタビューでしたが今週で最終回です。普段からの防災が改めて大切だなとこのインタビューを通じて感じました。
 特に人とのつながりは以前から防災ラジオでも取り上げていますが、なかなか大切だなと思いつつ近所付き合いというのが難しいものだと思います。地元のお祭りなど参加して皆さんもお互い協力できるような間柄を作っていきましょう。市居さんありがとうございました。

担当

吉田 龍平(東洋大学)

吉田 龍平(東洋大学)