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リサーチ部

第42回 首都直下地震の脅威

 リサーチ部です。先週に引き続き、吉田が担当します。全3回の内今週は2週目になります。防災コンサルタントの市居 嗣之さんにインタビューしていきます。今週は首都直下地震についてです。

ただいま収録は渋谷駅前のとある建物で行っていますが、首都直下地震が起きたら何が起きてしまうのでしょうか?
 首都直下地震の状況、条件によって変わってきます。早朝なのか昼なのか夜なのかあるいは、平日なのか休日なのかで大きく変わってきます。東日本大震災でも平日昼間に発生し、東京でも震度5弱、5強と大きく揺れ混乱が生じました。
 まず地域への対応として、行政は5弱の地震が起きると避難所を立ち上げます。避難所は周辺に住んでいる方々向けで、企業に勤める方や観光客、買い物客などは対象になりません。したがって地域外の方は基本的には東京都の施設に避難します。しかし、公共の交通機関、たとえば鉄道、バス、タクシーなどはまず止まると思います。各社交通機関の復旧は最低でも1日以上かかると考えた方がいいです。無理に帰ろうとせずに一泊することが大切です。会社にいる方は会社に留まった方がいいです。
首都直下地震の際、二次災害が起こると思いますが、どんなものが想定されますか?
 一番大きいのは余震による影響ですね。本震によって建物が崩れなかった場合でも、余震で崩れてしまう場合があります。崩れかけている建物に近づかないことが大前提です。
 他にも、災害発生からしばらく経って都心から地方に帰宅される方々が現れてきたときに、物流が滞っている以上、ものが手に入りにくくなります。ですので、人がいないところで略奪などが発生する場合があります。これらのことが2次災害として発生する場合が想定されます。
日本では様々な地震災害がありますが、地震の種類に違いはありますか?
 一概に地震の規模も違いますし、地域特性も違うので同じとは言えません。少なくとも東日本大震災では津波の被害が顕著だったため、首都直下地震の防災に役立てるということでは難しいと思います。被害想定として出ている建物倒壊、地盤沈下、液状化による被害対応を地域特性に応じて図ることが必要だと思います。

 今週のインタビューはここまでです。来週は自分たちの生活の中で気を付けなければいけないことを聞いていきたいと思います。来週もお楽しみに。

担当

吉田 龍平(東洋大学)

吉田 龍平(東洋大学)