HOME > リサーチ部 > 東京湾にも津波が来ていた!?

リサーチ部

第30回 東京湾にも津波が来ていた!?

 先週に引き続き、ライターの眞鍋じゅん子さんのお話をお送りします。
 4月上旬、東京・台東区の谷中墓地で収録したものです。桜が満開!お花見の方もたくさんいらっしゃいましたよ!(眞鍋さんと丸岡による対談形式でお送りします)

丸岡:
先日、東日本大震災で東京湾にも津波がきたということを初めて知ったんですよ。
真鍋:
 実は東京湾にも結構な高さの津波が来ているんですね。震災当初は、私も東北のことで気をとられていて気がつきませんでしたが。
 東京湾の漁師さんに10年、20年とお話を伺っているんですが、2011年の4月に入ったころ「いやぁけっこう津波がすごくて大変だったんだよ」というお話を伺いました。そこで、東京湾中の漁師さんにお話を伺って歩いたんですよ。
丸岡:
具体的にはどのような被害が?
真鍋:
 東京湾というのは、入り口に房総半島と三浦半島があります。それでギュッと入り口が狭くなっていて、中がぐーっと広がっている感じなんですね。その1番手前と奥の部分にだいぶ被害があったようですね。
 1番手前の方は、三浦半島にある三浦海岸で、定置網漁の網が破けてしまいました。もう少し奥の方に入ると、横須賀でノリの養殖をしています。その養殖イカダが、ぐちゃぐちゃに絡まってしまいました。横浜でも入り江の奥の方で、レジャーボートが倒れていました。千葉側では、富津岬の漁師さんたちの漁船が20何隻も転覆していました。
丸岡:
けっこう被害が大きかったんですね〜。
真鍋:
 東京に近いところだと、浦安の辺りや船橋に漁港があります。そこも水門を閉めたんですけど、水門の外側にある漁港では、人の腰の位置まで津波がきました。トラックが動いてしまったり、大きな冷蔵庫が流されてしまったりしました。堤防の上に船が一隻乗ってしまったこともあります。獲ってきたばかりの魚もみんな流されました。
 東京側にいくと、浅草橋に屋形船がたくさん停まっています。東京湾から隅田川に入って、日本橋川にも津波がきました。
 環状七号線が荒川を跨ぐところに鹿浜橋があります。船宿の方がおっしゃるには、そこまで津波がきて、船がもってかれたりぶつかったりしました。船宿の方は、一晩中船を押さえていたそうです。1番すごいときで、橋が見えなくなるほどの津波がきました。鹿浜橋は、葛西臨海公園の荒川の1番の河口から19kmくらい内陸なんですよ。
 埼玉県の秋ヶ瀬という武蔵野線と都電荒川線が交差している辺りでも、1mくらい津波がきたという話があるんですよね。海だけに津波がきたわけではないんですね。
丸岡:
眞鍋さん、ありがとうございます。
来週は東京湾のノリのイカダの被害と東京湾のノリ漁師さんについてお話をお伺いしたいと思います。

担当

丸岡 美貴(法政大学)

丸岡 美貴(法政大学)