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第21回 雪害とは何か?【3】(新潟県十日町市)

 雪害特集の第3弾目です。
 今回は、新潟県十日町市防災安全課課長の池田 克也さんのお話をお送りします。

十日町市の豪雪災害の現状について教えてください。
 昨年は40人ほどの被害がありました。雪下ろしによる被害は大きかったです。
 死者が4名、重傷者が5名、軽傷者が31名です。そのうち13名が65歳以上の高齢の方でした。
豪雪災害に対して、十日町市ではどのような取り組みをなさっていますか?
 十日町市には、「住民参加型の除雪文化」が根付いています。行政と住民が共同で雪対策を行っていることが特徴です。
 具体的には、住民の皆さんが直接道路の除雪作業を行います。十日町市では昔からこれを「地域者負担」といっています。十日町市は住民の皆さまの除雪作業に対して補助を出し、除雪を行い、道路を確保するシステムを使っています。
 十日町市の道路の脇には流雪溝が整備されています。雪を処理するために水を流して雪を川まで出す溝です。流雪溝の運営費についても、3割を住民の皆さまから負担をいただいて、行政と共同で対策を行っています。
「住民参加型の除雪文化」の問題点は?
 住民のみなさまには「なぜ我々が除雪の負担をしなければいけないのか」という意識もあります。住民の皆さまご自身が負担をしているという意識を持つと、道路への雪の出し方とか、マナーなどが守られる利点があります。ですから、費用の部分を除けば、いいシステムだと思っています。
最後に若い人や大学生に期待することを教えてください。
 ぜひ積極的に雪国にきていただきたいです。雪国は冬期における生活の負担が大きく、過疎化が非常に激しいです。過疎地域に若者に入ってきていただいて、定住していただくとか、将来の後継者になっていただくなどの期待は大きいです。若い人たちのアイディアだとか、共同で何かをしてパワーを得ることがあれば、将来が見えてくる期待があります。
 雪というと暗いイメージばっかりですけど、楽しい部分も色々あります。エネルギー政策を考えれば、雪冷房とか、冷蔵庫代わりの雪保存で食べ物の食味がおいしくなるとか、米の保存にも非常に適していて、利用価値もたくさんあります。色々な体験プログラムも用意されていますので、それも体験していただきたいですね。
 除雪ボランティアなどの部分で活動していただける場面もあります。雪国に積極的にきていただいて、いい印象も色々伝えていっていただければありがたいと思っています。

新潟県十日町市・豪雪の状況

本町1丁目付近 市道川治昭和町線(昭和町1丁目付近)
(左)本町1丁目付近、(右)市道川治昭和町線(昭和町1丁目付近)

川西地域・幹線道路 中里地域・上山集落付近の業者による屋根雪処理作業
(左)川西地域・幹線道路、(右)中里地域・上山集落付近の業者による屋根雪処理作業

松代地域・中心地の道路 松之山地域・水梨集落付近
(左)松代地域・中心地の道路、(右)松之山地域・水梨集落付近

担当

丸岡 美貴(法政大学)

丸岡 美貴(法政大学)