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リサーチ部

第19回 雪害とは何か?【1】(新潟県長岡市)

 今週から、雪害について調査していきます。
 今回は、新潟県長岡市市議会議員でIVUSAのOBでもある桑原 望さんにお話を伺いました。
 豪雪地帯、長岡市の雪害状況とは?そして地域が抱える課題とは?

新潟県長岡市市議会議員でIVUSAのOBでもある桑原 望さん

新潟県長岡市の被害状況は?
 年によって雪の降る量は違います。長岡市は、市長村合併があったため、海の部分もあれば山も部分もあるような大変大きな市になりました。山の部分だと、例年3~4メートル程の積雪がありますが、海の部分だとほとんど積雪がない場所もあり、地域によって状況が異なります。
今年の状況はどうですか?
 例えば、旧山古志村の地域ですと、既に2~3メートルの積雪があります。
市民の方々への影響は?
 積雪は、地震や津波とは違い毎年のものなので、慣れている方も大勢います。ただ、高齢化が進んでいるため、除雪作業などによる事故が増えています。
高齢者の方々の除雪作業はどのように行われているのですか?
 既に過疎化が進んでおり、若者が少ない状況です。集落自体、高齢化が進んでいるので、高齢者のみで協力しながらやっていますが、やはり事故は多発しています。
ボランティアはどのような取り組みをしていますか?
 一つは、地域の縁という意味のボランティアがあります。そしてもう一つ、昨年、ボランティアセンターを地域の有志で立ち上げ、雪が少ない地域や若い世代を中心に活動しています。
行政としてはどのような取り組みをしていますか?
 行政では、個人の所有地に直接手をだすことができません。なので、正直なところ、ボランティアやNPOなどを頼りにしている部分もあります。

雪害とは何か?【1】(新潟県長岡市) 雪害とは何か?【1】(新潟県長岡市)
IVUSAでは長岡市栃尾地区で定期的に地域おこしの活動を行っています。
冬には除雪ボランティアをしています。

幾度もの災害を経験し、住民の方々はどのような取り組みをしていますか?
 長岡市は災害多発地区となっています。その経験を経て、地域の助け合いは非常に強くなっています。
 しかし、それを差し引いても、過疎化や高齢化が深刻な状況で、一番の課題となっています。若い世代は雪の少ない所に住んでいる人が多いので、なかなか解決には至らない状態です。
若者や大学生へのメッセージをお願いします。
 若い世代だと、アパート暮らしなどで雪下ろしの必要がない人も多いかと思います。しかし、そういう方々も、訓練をするなどして、助け合いの精神を発揮してほしいと思います。

担当

岩村 友香里(日本大学)

岩村 友香里(日本大学)