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第110回  震災特別特集②~新潟県中越地震10年を迎えて~

「でんりゅう」こと東洋大学の吉田 龍平と「ともきよ」こと法政大学の友清渉がお届けします。

 

でんりゅう:
今回は新潟県中越地震の概要についてお話したいと思いますが。

ともきよ:
が?

でんりゅう:
新潟県は昔から地震の多い県じゃないですか。

ともきよ:
確かにそうだね。

でんりゅう:
なので以前に起きた大規模な地震をまずは紹介しようと思います。まずは「新潟地震」ですね。発生が1964年(昭和39年)6月16日、時間は13時01分、震源は新潟県下越でした。マグニチュードは当時の指標でM7.5。最大震度は5。死者は26名出てしまいました。この地震は海外メディアにとり取り上げられて、大規模の地震であるにも関わらず死者が少なかったと報道された地震だったんです。

ともきよ:
確かに50年前ならこの規模に対して死者は少なくすんだのかもね。

でんりゅう:
津波もすごくて最大4mだったそうです。ちなみにこの時期東京オリンピックを翌年に控えていてカラーテレビが普及しだした年なんですね。だから被害の映像が鮮明に映し出されていました。

ともきよ:
そうなんだ。

でんりゅう:
ではここで東北大震災にあった長中期震動について少し話したいと思います。

ともきよ:
長中期震動?

でんりゅう:
はい、長中期震動は高い建物の上の方は長く揺れ続ける現象です。
つづきまして新潟県中越地震のあと2007年に大きな地震がありました。これが新潟県中越沖地震です。
新潟県中越沖地震は2007年(平成19年)7月16日10時13分です。震源地は新潟県中越地方の沖です。マグニチュード(M)6.8で最大震度6強を観測しました。この地震の特徴はちょうど日曜日・祝日の間で外出している人が多かったことが犠牲者を減らしたそうです。津波も1m近くになったそうです。

ともきよ:
そうなんだ。

でんりゅう:
それでもうひとつ東日本大震災のあとにも大きな地震がありました。知っていました?

ともきよ:
いや申し訳ないけど記憶にないな。

でんりゅう:
長野県北部地震です。長野県なんですが、新潟県にも大きな被害をもたらした地震でした。起きたのは東日本大震災の次の日の2011年3月12日で午前3時59分震源は長野県北部の栄村でマグニチュード(M)6.7で最大震度6強でした。

ともきよ:
大きいね。

でんりゅう:
そうなんです。しかし、これほど規模が大きかったにも関わらず、メディアに取り上げられませんでした。

ともきよ:
なるほどね。

でんりゅう:
他にも静岡県で震度6強の地震がありました。以上、新潟県中越地震前後で起きた大きな地震を紹介しました。続きまして本題の新潟県中越地震についてお話します。
新潟県中越地震は2004年(平成16年)10月23日17時56分に起きました。震源は新潟県中越地方でマグニチュード(M)6.8、最大震度が7でした。ともきよさん、他に震度7の地震って何があると思いますか?

ともきよ:
うーん、阪神淡路大震災とか?あと関東大震災。

でんりゅう:
阪神淡路大震災は合っていますが関東大震災は違います。関東大震災は当時、震度7という指標はありませんでした。震度7の指標に出てきて震度7を観測したのは東日本大震災でした。東日本大震災、阪神淡路大震災、新潟県中越地震の三つが震度7を観測しました。新潟地震はユーラシアプレート内部で起こった逆断層地震でした。逆断層地震はプレートとプレートが押し合って起こる地震のことです。

ともきよ:
なるほど。

でんりゅう:
それでこの地震の起こった2004年は新潟県に台風が約10個通過していて、豪雨も多い年でした。豪雨によって地盤が緩み、15個以上の余震の振動によって土砂崩れが多発しました。IVUSAの活動先の一つでもある新潟県関川村の活動もこの時の豪雨がきっかけでした。
またこの地震は大事故にも関わらず奇跡的に死者が0名だった上越新幹線の脱線事故の時の地震であることでも有名ですね。他の交通障害になりますと鉄道では土砂流入により不通の区間がでてきてしまったこと。
次に二次被害についてですが、長期の避難生活による体調不良や寒い時期だったので暖を取るために車で寝泊りによるエコノミークラッシュ症候群、再度豪雨被害、積雪による家屋崩壊などがあげられます。そうしてこの地震を調べているうちに意外と役立つ防災グッズがあることにきづきました。

ともきよ:
それはなんですか?

でんりゅう:
白いスプレー缶です。これで地面に字や絵を書いてマスメディアや救助隊のヘリコプターなどにSOSを伝えられるんですよ。これで新潟県中越地震についての概要説明を終わります。

担当

花澤 達朗(神奈川大学)

花澤 達朗(神奈川大学)

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