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リサーチ部

第11回 渡辺実のぶらり防災・危機管理【11】

防災・危機管理ジャーナリスト渡辺実さんのオフィスにおじゃましています。

このコーナーは、日経ビジネスオンラインの「渡辺実のぶらり防災・危機管理」と連動しています。

今回も、東京江東デルタ地帯についてお話をお伺いしました。

渡辺実のぶらり防災・危機管理【11】

岩村:
「東京江東デルタ地帯の白髭地区の特徴や問題点を上げるとすると、どんなところでしょうか?」
渡辺さん:
「白髭地区は、昭和44年の段階から飲料水と食糧については7日間の備蓄を行っていました。でも他のエリアは3日間の備蓄です。
今回の東京都の被害想定を見ると3日間分では足りません。元々、東京江東デルタ地帯はモデルケースとなるべき地域なんです。しかし、高度成長が終わり、行政も経済的なバックアップができなくなってしまいました。そのため現在は白髭地区も含めどこも3日間という想定になってしまっています。これが、東京江東デルタ地帯からくる問題かもしれません。」
岩村:
「なるほど。東京で巨大地震が起きた時、最悪のケースというのはどういうものになるでしょうか?」
渡辺さん:
「一言で言えば、我々が経験したことがない災害が起きます。首都直下地震というのは、関東大震災以来、日本は一度も経験していないんです。東日本大震災についても被災地は首都ではありませんでした。
どういうことかと言うと、今回の東日本大震災の被災地で自衛隊が10万人規模で活躍しました。これは防衛庁が中枢となってオペレーションしてくれていました。しかし、首都直下地震となると、その防衛庁自体が被災するかもしれません。そうすると自衛隊へ同じようなオペレーションは可能なのか?また、国会も被災しますからどれだけ機能するのか?この点が、大きなファクターになると思います。」
岩村:
「なるほど、ありがとうございました!」

東京江東デルタ地帯についてのお話をお伺いしました。
次回は、渡辺さんから私たち若者へのメッセージをお届けします。

お楽しみに!

渡辺さんプロフィール

渡辺 実(わたなべ・みのる)

渡辺 実(わたなべ・みのる)

防災・危機監理ジャーナリスト。株式会社まちづくり計画研究所所長、NPO法人日本災害情報サポートネットワーク理事長。日本災害情報学会理事。国内外の被災地へ即座に入り、都市・地域防災へのアドバイスやマスメディアの災害報道への協力をはじめ、さまざまな角度から防災・減災に取り組む。全国の講演・研修活動を通じて各自治体や企業、市民の防災への取り組み方や課題も伝え続けている。著書『都市住民のための防災読本』『大地震にそなえる 自分と大切な人を守る方法』『高層難民』他多数、防災アプリ『彼女を守る51の方法』も監修。

詳しい内容は、日経ビジネスオンラインの記事でご覧いただけます。

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担当

岩村 友香里
(日本大学・メインパーソナリティ)

岩村友香里(日本大学・メインパーソナリティ)