HOME > リサーチ部 > 国連防災世界会議に向けての取り組みをピースボート災害ボランティアセンターの合田茂広さんに聞く

リサーチ部

第102回  国連防災世界会議に向けての取り組みをピースボート災害ボランティアセンターの合田茂広さんに聞く

今回は一般社団人ピースボード災害ボランティアセンターの合田茂広さんにお話を伺いました。インタビューは「ぼのぼの」こと法政大学の松浦奈々です。

 

ぼのぼの:
ピースボード災害ボランティアセンターとはどんなことを行っている団体なのですか。

合田さん:
ピースボードというのは街中の世界一周の船旅というポスターなどでご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、そのような形で、30年にわたり、国際交流を行ってきた団体です。それが、2011年の東日本大震災をきっかけに、災害救援や、防災のことを専門に行っていこうということで、災害ボランティアの部門を立ち上げました。
それからは宮城県の石巻市や、女川町を中心にボランティアとして、炊き出しや、泥かきなど、復興のお手伝いをしてまいりました。そのほかにも、日本国外で災害が起こったとき、たとえば、山形の南陽市や、海外などにおいても、災害ボランティアを行なっております。

ぼのぼの:
来年3月に仙台で行われる国連防災世界会議に向けてCSOネットワークを作っておられるそうですが、どのような活動をされているんですか?

合田さん(左)と松浦(右)
合田さん(左)と松浦(右)

合田さん:
国連の防災世界会議というものは、1994年に横浜で第一回が行われ、その後、第二回が2005年に神戸で行われ、第三回が、来年の3月に仙台で行われ、ずっと日本で行われてきました。
三回目も日本でやることが決まったのは2012年の末で、国内選定の結果、翌年に仙台で開催されることが決まり、そこで、東北で活動した経験を発信していけたらと思いました。
やはり、国際的な場で、世界的な防災を考えていくというのは、私たちの団体だけではできることではないので、広く、沢山の団体の意見、提案をもらい、作り上げていこうということで、2014年の一月に立ち上げ、初めは64団体でしたが、今は92団体の方々と共に来年の会議に向け、準備をしています。

ぼのぼの:
実際今はどのような活動をなさっていますか。

合田さん:
大きく分けると二つのステージがあり、今年前半までは、2015年以降の世界的な防災の基準というのを設ける際に、日本には参考になる事例というのがたくさんあるのでそれを文章としてまとめて、提案させていただきました。
今後はその案をもとに、来年の3月の会議の際、各国の代表団の方々が、総勢5,000人ほど来られます。普通の一般の市民の方々は、このような国際会議には出られないことが多いですが、防災のことというのは、自治体、行政の行う公助だけではなく、市民の人たちが行っていく、自助、共助も重要なので、できる限り一般の人たちに向けても、その内容を知ってもらいたいし、市民ができることというのも考えていただきたいので、市民が参加できるような会議の場作りというのも進めていければと思います。

ぼのぼの:
市民の方々に参加してほしいという思いは、これからどのような形で実現していきたいとお考えでしょうか。

合田さん:
この会議は仙台で行うので、仙台の中でグループが立ち上がって、特に仙台の中でも今回は女性と防災、市民の協働と防災、という二つのテーマ館で出来上がることになっているので、今回はこのトピックをもとに、何度も仙台を訪れ、この会議の準備をする人たちと打ち合わせをして、沢山の人に参加してもらえるような会議の場を作る努力をしています。
その中でも目玉になるのが、市民世界防災会議というもので、1,000人ほどの会場で、世界の人たちと防災について話し合う場をつくろうと考えています。

ぼのぼの:
最後に、リスナーへのメッセージをお願いします。

合田さん:
防災というのは、どちらかというと、業界内だけのマニアックな、少しマイナーな分野だったと思いますが、やはり、災害がとても増えているなかで、一人ひとりができること、周りの人とできることをみんなで考えていかなくてはいけない時代になってしまったと思います。それを日本国内だけでなく、世界のことも含めて、考えられる機会が2014年3月の会議だと思うので、ぜひ、参加、関心を持ってもらいたいと思います。

担当

鎌田 隼人(法政大学)

鎌田 隼人(法政大学)

アーカイブ