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第97回  日本財団「チームながぐつプロジェクト」参加者に聞く③〜街全体のジオラマを作ったのは大学生

5週に渡り、日本財団学生ボランティアセンター(通称:Gakuvo)の「チームながぐつプロジェクト」に参加した東京大学大学院修士2年 喜多 諒さん、青山学院大学4年 藤崎 優さん、Gakuvoコーディネーター 瀧 道子さんからお話を伺っています。
「Gakubo」「チームながぐつプロジェクト」についてはコチラをご覧ください。

 

第1週目は、自己紹介と東北ボランティアに参加するきっかけを話していただきました。
第2週目は、喜多さんに通算3回行った宮城県石巻市の活動についてお聞きしました。
第3週目は、藤崎さんに6月13日?16日の福島県いわき市の活動についてお聞きします。
インタビュアーはまるちゃんこと法政大学の丸岡 美貴です。

 

「どうやったら薄磯に住みたくなるか?」会議の中心は大学生

藤崎さん:
瀧さんと福島県いわき市に行きました。初めてボランティアに参加したので「ボランティアするぞ!」とすごく気合いが入りました。
まずは「よく来てくれたね」と地元の方が出迎えてくださいました。お菓子を食べさせてもらって、実家に帰ったような気持ちでした。本当に温かい気持ちで全ての活動をすることができたなと思っています。

活動としては、まずは薄磯地区に行かせてもらいました。この地区は津波でほとんどの家が流されてしまった場所です。
まちづくりの復興支援が進んでいて、現地の方や地元の大学生、わたしたちのようにボランティアで来た学生が「どうやったら薄磯に住みたくなるか?」と会議をしました。
「なんで福島に人が戻ってこないんだろ?」とずっと気になっていました。田舎ならではの人間関係や、お金の問題などがありました。震災があっても人は生活していかなくてはいけません。全然知らなかったことが見えてきて、勉強になりました。戻りたくても戻れない現状があるのだなって。

行ってみて一番強く思ったのは、地元の方は本当にパワフルだということでした。落ち込んでいるのかなと思っていたら、全然そんなことなかったです。明るく冗談を言っていました。逆に元気をもらうくらい、楽しく活動をしました。

薄磯の会議で、中心になっていたのが驚いたんですけど大学生でした。「どうにか自分の地元を元気にしていこう、復興しよう」と頑張っているんです。

まるちゃん:
大学生はまちづくりのどういうところに関わっていたのですか?

藤崎さん:
「堤防を二重に作ろう」というプログラムが進んでいます。日本大学で建築を勉強している学生が現地に何度も取材に行って、街全体のジオラマをほぼ完成させました。

活動の様子(左から二人目が藤崎さん)
活動の様子(左から二人目が藤崎さん)

ランドセル、トイレに学習帳…3年前の地震発生時で止まっている時計

まるちゃん:
福島県富岡町にも行ったと聞きました。

藤崎さん:
驚いたのは、まだ除染が完全にされていないことでした。
現地の方が自身の家を見にきていました。わたしたちを見かけて「家見ていいよ」と言ってくださったのです。入ったときに言葉を失いました。ランドセルが落ちていたり、トイレに学習帳が置いてあったり。震災から3年経って復興支援が進んでいますが、流されたものがありのまま残っているのを目にしたのは初めてでした。
福島では震災はずっと続いているんですよね。お話を聞かせてもらって、初めて活動中に泣いてしまいました。行ってみなきゃ分からないことがたくさんあるなと感じました。

まるちゃん:
時間が止まっている感じですかね。

藤崎さん:
時計があったんですけど、3年前、地震が起きた時間で止まっていました。

藤崎さん、ありがとうございました。
藤崎さんのお話の続きは次週お送りします!
「いわきオリーブプロジェクト」と東京電力福島第1原発3号機が水素爆発した際、格納容器に冷却水をかけた福島県広野町在住の元・消防士さんのお話です。

担当

丸岡 美貴(法政大学)

丸岡 美貴(法政大学)

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