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第95回  日本財団「チームながぐつプロジェクト」参加者に聞く①〜口蹄疫と失恋を乗り越えて

 日本財団学生ボランティアセンター(略称:Gakuvo)は、ボランティアを通して、次世代を担う人材を育成する団体です。学生のボランティア活動やそのスキルアップを支援し、学生自身が携わったボランティア体験を、広く社会に伝えていくことも大切にしています。
 Gakuvoでは「チームながぐつプロジェクト」として、2011年4月から東日本大震災復興活動を行ってきました。これまで第92陣、通算すると数千人の学生たちが参加しています。

 今週から4週に渡り「チームながぐつプロジェクト」に参加した東京大学大学院修士2年 喜多 諒さん、青山学院大学4年 藤崎 優さん、Gakuvoコーディネーター 瀧 道子さんからお話を伺います。
 喜多さんは2013年と2014年のゴールデンウィーク、2014年6月下旬に宮城県石巻市で活動されました。
 藤崎さんは2014年6月13日~17日、福島県いわき市で活動しました。
 インタビュアーは「まるちゃん」こと法政大学の丸岡 美貴です。

 今回は、3人からの自己紹介と「チームながぐつプロジェクト」に参加するきっかけについて伺いました。

口蹄疫の支援に感謝、恩返しがしたくていわきへ

まるちゃん:
本日はみなさま、お忙しい中ありがとうございます。まずは、瀧さんから自己紹介をお願いします。

瀧さん:
日本財団学生ボランティアセンターの瀧と申します。学生と東北との間のコーディネートの仕事をさせていただいております。よろしくお願いします。

藤崎さん:
青山学院大学4年の藤崎と申します。わたしが参加したきっかけは、大学の同じゼミの友だちのFacebookを見たことです。その友だちが「ながぐつ」に参加していました。
 また、わたし自身は宮崎県出身です。高校生のときに口蹄疫が起き、ニュースでもたくさん報道されました。父は市役所に勤めています。当時は一日中、家畜の殺処分をしたり、関係者と連絡を取ったり、家に帰ってこられないくらい大変でした。そのときに、他県から補助金や人的な支援をたくさんいただきました。そのご恩が忘れられず、わたしも学生ボランティアとして参加したいと思いました。

「ボランティアなんか行くもんか!」失恋を2年越しで乗り越え、3度石巻へ

喜多さん:
東京大学大学院修士2年の喜多と申します。まさか自分が3回も東北ボランティアに関わるとは思っていなかったです。
 そもそも関わることになったきっかけが、2011年、震災が起こった当初くらいに、付き合っていた女の子がいたんですけれども…。

まるちゃん:
いたんですね?

喜多さん:
彼女がたしか岩手県遠野市にボランティアに行きました。僕はちょっと忙しくて行けなかったんですけれども。帰ってきて「色んなことを見た」「ああいうことを経験した」と聞かせてもらって「あーそうなんだ」と思っていたのですが…。

まるちゃん:
なんかちょっとニヤけてますけど、どうしました?

喜多さん:
何やら話す様子がおかしいなと思ったら、ボランティア先で、新しい男の子を見つけてしまったらしくて…。

(一同大爆笑)

まるちゃん:
マジっすか!?ボランティアラブ?(笑)

喜多さん:
僕はフラれてしまって「ボランティアなんか行くもんか!」って。

まるちゃん:
おわぁー、そっちいっちゃった(笑)

喜多さん:
と思ったのですが、僕自身が大学の授業の関係で、東北を見学したことがありまして。彼女のしてくれた東北の話がすごく心に残っていました。「行くべきじゃないか」「行くもんか!」2つのせめぎ合いがあって、結果2年くらいかかってようやく去年はじめて行きましたね。

まるちゃん:
ほじくり返すようで申し訳ないですけど(笑)彼女のどんな言葉が強く印象に残りました?

Gakuvoの近くの虎ノ門ヒルズにて。右から喜多諒さん、藤崎優さん、瀧道子さん、丸岡
Gakuvoの近くの虎ノ門ヒルズにて。右から喜多諒さん、藤崎優さん、瀧道子さん、丸岡

喜多さん:
ある方が撮ってらっしゃった、目の前で人が津波に呑まれていく映像を見た話を聞きました。「今までこういうこととか全く想像してなかったけど、東京でのんびりしている場合じゃないんだ!」鬼気迫るように語ってくれたんですよ。彼女がボランティアに行ったのが2011年の夏頃で、まだがれきとかが処理されてなくて残っている時期だったんですよ。僕はそれを全く見てないんですが、彼女が泣きながら話すんですよ。普段そんな子じゃないのに。

まるちゃん:
使命感みたいな?

喜多さん:
びっくりしましたね。

まるちゃん:
学校でも東北を周ったとおっしゃってましたけど、何を普段勉強されているんですか?

喜多さん:
所属している学科は都市工学科で、専門は都市環境の中の水処理です。まちづくりをしている方と一緒に、学校のプログラムとして連れて行ってもらいました。岩手県陸前高田市、宮城県石巻市、気仙沼市を周りました。一口に「被災地」と言うと、思い浮かべるものが限られると思うんですけど、場所ごとに被害の受け方はバラバラなんだなというのがすごく印象に残っています。

まるちゃん:
ありがとうございます。水処理のお話もまた伺いたいです。

 藤崎さん、喜多さん、瀧さん、ご紹介ありがとうございました!3人が東北で具体的にどのような活動をしてきたのか、次週伺います。

担当

担当:丸岡 美貴(法政大学)

担当:丸岡 美貴(法政大学)

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