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第86回  IVUSAで行っている応急救命講習(CMT)について

 IVUSAで行われている研修についてお話します。IVUSAでは活動に参加する前に必要なスキルと心構えを事前研修で学んでいます。今回は、東京の北千住にあるネット放送局で放送したiBOUSAで実演した応急救命講習の様子をお届けします。

 その様子はYoutubeでご覧いただけます。

https://www.youtube.com/watch?v=he5AMOwM-SI

 

 ボランティア活動においては何より相手の立場にたって行動するということが基本であり、多様な人と円滑にコミュニケーションをしていくことが求められます。また、活動現場では様々な状況が想定され、予期せぬ事態に対応することが要求されます。その際参加者自身が冷静かつ適切に対応できるよう事前研修の中で、想定されるリスクをあげて解決策を考えていくとともに会員同士の情報共有も行っています。

 

 その中の一つであるCMTをお見せします。CMTとは安全管理や危機対応を学ぶ講習ですが、そのなかでも今日は応急救命の実技をいくつか紹介いたします。

 最初に班双方から始めます。一般的な応急救命講習では一次救命講習から始めていくことが多いのですが、私たちは搬送法から学んでいきます。これは私たちの活動の安全管理のやり方に繋がっているからです。

 では実際にお見せします。

 危険な場所に傷病者が倒れているとします。安全で確実な搬送法をご紹介します。

 一人で意識のない傷病者を運ぶ場合の搬送法です。ポイントとしては三つあります。

 

 まず傷病者の足を組むことで接地面を少なくし運びやすくすること。

 傷病者の脇から手を入れることで、傷病者の腕を順手で持つこと。

 そして持ち上げる時に傷病者の背中と救助者の胸をしっかりとつけて傷病者のお尻を少し浮かせて運ぶことです。

 

 この時気を付けてほしいことは後ろに搬送する場合救助者の進行方向が見えないことです。ですから、運ぶ際には後方に危険なものがないかをしっかり確認してから運ぶようにしてください。

 

 次は意識のない傷病者を長距離運ぶための搬送法です。

 まず後ろから傷病者の手首をしっかりと持ちます。傷病者の腕をクロスしてクロスした上部の腕を掴み、空いた片手で障害物を避けたりドアを開けたりすることが出来ます。以上で搬送法について終わります。

 

 我々IVUSA会員にとって必須のCMT講習を一部お見せしました。日常には常に様々な危機が存在しています。テロや災害のような大きなものから、交通事故や運動中の事故のような身近な事故まで様々なものがあります。

 私たちは人を助ける、大丈夫ですかと声をかける、その勇気を持つことを大切にしています。しかし、自分の力ではどうにもできないこともあります。

 例えば、大地震で被災をしてしまったとき、私たちは「助けられる側」の人間になります。そんなとき他者の力が必要になります。いつ誰が助ける側の人間が助けられる側の人間になるかわからない。そんな日常で他者の力を借りるには私たち自らが他者を助けるということを実践していくことが不可欠です。その心構えを広めるために私たちは日々活動を続けています。

 何よりも優先するのは命。CMTを通してすべての人が救助者となって、お互いの命を守る世の中を実現していくことを目的として私たちは頑張って活動しています。

担当

友清 渉(法政大学)

友清 渉(法政大学)

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