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レポート部

第73回 フィリピン現地レポート①~台風ヨランダが到来したとき、住民はどうしたか?~

11月にフィリピンを襲った台風ヨランダの被災地に、IVUSAの事務局スタッフの伊藤が1月27日から31日まで行ってきました。12月に現地からレポートを送ってくれた現地のNGOで活動する橋本 典子さんが現地でアテンドしてくれました。この様子をこれから三週にわたってお届けします。
第一週は、レイテ島のオルモックという町の方にお話を伺いました。実際、どのような被害に遭われたのか、その時、何を感じたのかについてお聞きします。ただ、インタビュー自体は非常に長いので、橋本さんがそのポイントを紹介します。

伊藤:
ヨランダが来た時に住民の方は、どのように行動し、どのように感じたのか教えてください。
橋本さん:
住民の方は、本当に話したいという様子でいろいろなストーリーを話してくださいました。知り合いの方が亡くなっているかもしれないという敏感な問題だったので、質問の仕方が分かりませんでしたが、快く話していただけました。
状況は、家にいた時に強い風が吹いてきたので、とたんで出来た屋根が飛ばされてしまい、「これはいけない」と思い、近所にある比較的被害の少ない家に避難したり、学校に避難したりしたそうです。家に避難した方は、最終的に屋根は飛ばされてしまったのですが、お手洗いに逃げ込み、強い風により飛ばされてくる物から守ったと話を伺っています。

現地の様子(木が同じ方向に倒れています)
現地の様子(木が同じ方向に倒れています)

伊藤:
トイレはすごく小さい空間にも関わらず、そこにすし詰めで入っていたような話をしていましたね。
橋本さん:
そうですね。大体、家族構成は父、母、子どもは少なくて2~3人、多くて8人ほどいるということで、そこですし詰めで5~6時間過ごしたと聞いています。
伊藤:
実際、台風から3か月近く経とうとしているわけですが、生活はどのようになっていて、どのようなことを感じていらっしゃるのですか。
橋本さん:
やはりまだ家は応急処置がされている段階です。屋根も経済状況により材料が変えない場合は、ターポリンという横断幕などみ使われる素材で覆ってしのぐか、自治体によってはGIシートというものを配り、屋根を覆う形で雨風をしのいで過ごしています。あとは、自治体が金槌や釘を貸し出して、住民の方が自分で直すというかたちです。だから、なかなか工具も足りていない状態です。
伊藤:
非常に大変な状況であることに間違えはないのですが、みなさん明るかったですよね。フィリピンの方は普段からそのような感じなのですか。
橋本さん:
他のコミュニティの方の話を聞くと、子どもたちは海外から来たボランティアの方を怖いと感じているなど敏感な問題ではありますが、話している時の様子が、大変な時のことを話しているにも関わらず、笑顔でしたね。みなさん共通して言っていたのは、生かされた。というように神様に感謝しているということです。
伊藤:
色々な話を聞きましたが、やはりカトリックが強い国ということもあり、非常に神様に感謝していましたね。また、バヤニハンという助け合いの意味を持つ言葉をよく聞き、そのような考えが強い国だと感じました。
今回訪れたのはガワド・カリンガというNGOの事務所なのですが、次回はガワド・カリンガという団体について紹介していきたいと思います。

訪問したガワド・カリンガというNGOのオフィス(レイテ島のオルモックにて)
訪問したガワド・カリンガというNGOのオフィス(レイテ島のオルモックにて)

担当

飯田 麻友(法政大学)

飯田 麻友(法政大学)