HOME > レポート部 > フィリピン台風災害に対する中・長期的な支援活動について

レポート部

第65回 フィリピン台風災害に対する中・長期的な支援活動について

 11月8日に台風30号「ハイヤン」がフィリピンを直撃。中部のレイテ島をはじめ、現地では甚大な被害が出ました。そのフィリピンの現状や日本からできる支援について、現地のNGOで活動する橋本 典子さんにお話を伺いました。インタビュアーは「まるちゃん」こと法政大学の丸岡 美貴です。  
 橋本さんは法政大学・国連平和大学を卒業し、いくつかのNGOで平和構築の活動をされてきました。旦那さんはフィリピン人の方でBinhi ng Kapayapaan (タガログ語で「平和の種」の意味)というNGOで現在は活動されています。  
 尚、収録は11月24日にSkypeを使って行われました。

丸岡:
 中期的な支援に何が必要ですか。
橋本さん:
 そうですね。まず雇用を創出させるようなプロジェクトを実施することが大切だと思います。現地にはこれから復興に向けようにも職・収入源がないという方が多くいらっしゃいます。例えばNGOが業者を雇って建物の修繕作業をするのではなく、現地の人を雇い、作業をしてもらうといったような現地の人にお金が落ちていく仕組みづくりです。あるいは炊き出しをするにしても現地の人を雇うことです。これは実際に行われた取り組みです。
丸岡:
 ありがとうございます。次に長期的な支援には何が必要ですか。
橋本さん:
 被害が大きかった地域が、何故それほどの被害を被ったかについては現在調査中なのですが、フィリピンは元々台風が多い国なので、台風に強いまちづくりをしていくことが重要だと思います。
 今回、実はコンクリート製の建物の被害は少ないものでした。建物の強化はもちろんですが、特に避難所となるような建物は、しっかりコンクリートで建てていくなどといったまちづくりですね。
 もう一つ、直接的な関わりがあるかは不明なのですが、温暖化問題に対処していくことだと思います。今回の台風も実は温暖化と関わりがあるんじゃないかともいわれていますので、一人ひとりが環境問題を意識することが重要だと思います。
丸岡:
 例えば節電を心がける、といったようなことですか。
橋本さん:

 そうですね。環境問題は非常に専門的なものなのですが、何かひとつ買うにしても意識することが大切だと思います。普段から自然にふれるなど環境に関心を持つことで環境問題を身近に感じてほしいですね。そしてできることがあれば実践する。環境に配慮した商品の購入を始め、自然と関わりを持って生きていくという生き方を考えていってほしいと思います。

丸岡:
 日本にいる私たちもフィリピンや環境問題のためにできることをしていきたいと思います。

 全3週に渡って橋本典子さんからお話を伺いました。橋本さん、ありがとうございました。

担当

上田 歩(中央大学)

上田 歩(中央大学)