HOME > レポート部 > フィリピンの台風被害に対し、日本から何ができるのか?

レポート部

第64回 フィリピンの台風被害に対し、日本から何ができるのか?

 11月8日にフィリピンを直撃した台風30号「ハイヤン」により、中部のレイテ島をはじめ、現地で甚大な被害が出ました。そのフィリピンの現状や日本からできる支援について、現地のNGOで活動する橋本 典子さんにお話を伺いました。インタビュアーは「まるちゃん」こと法政大学の丸岡 美貴です。
 橋本さんは、法政大学・国連平和大学を卒業し、いくつかのNGOで平和構築の活動に携わってこられました。ダンナさんはフィリピン人で、Binhi ng Kapayapaan (タガログ語で「平和の種」の意味)というNGOで現在は活動しておられます。
 なお、収録は11月24日にSkypeを使って行われました。

丸岡:
 今後、フィリピンの台風被害に対してどのような支援が必要なのでしょうか?
橋本さん:
 現在、日本を含め、多くの国から支援が入っています。先日、フィリピン政府も「包括的復興案」というものを発表しました。今もまだ食糧などの非常にベーシックなものの支援が必要ですが、それと同時に今後は復興と生活再建に力点を移していくことになります。
 復興までに何ができるかを短期・中期・長期で考えてみると、短期ではまず募金活動。これは国内でも海外でもされていますが、その他にも現物寄付や物資のパッキングなどのボランティア活動も行われています。
 あと英語でサイコソーシャル(Psychosocial)などの活動があります。被災された方のストレスの軽減のために良き聞き手になるというのも重要な活動の一つです。
丸岡:
 サイコソーシャルは現地の方がされているんですか?それとも海外から派遣された方がされているんですか?
橋本さん:
 私が聞いている限りではほとんど現地の方ですね。やはり言葉の問題もあります。例えば、私がサイコソーシャルのトレーニングを受けて現地に入ったとしても、現地の方は自分の深い気持ちを母語以外で話そうとはなかなか思わないでしょうから。彼らはワライを始めとするその地の言葉を話しています。最低でもタガログ語で彼らの話を理解ができる必要があります。
丸岡:
 短期的な支援について、私たちは日本から何ができるのでしょうか?
橋本さん:

 現在、日本からは自衛隊や医療団、そしてフィリピンで長く活動しているNGOなどが被災地に入っています。ただ、日本から学生さんに活動に来ていただくというのは現段階では難しいと思います。ですから、まずは関心を持ち続けていただけるとうれしいです。
 また、先日NGOで仕事している友人と話したのですが、今は被災後間もないということもあって、多くの支援が寄せられていますが、今後それは人々の関心と共にどんどん小さくなっていくことが予想されます。ですから、現時点で頂ける寄付も勿論有難いのですが、寄付するにしても少し貯めておいていただいて、1ヶ月先、2ヶ月先に寄付していただくのも一つの方法かと思います。

オリエンテーションの様子

オリエンテーションの様子

 私は、軍用機でマニラに到着する被災者をお迎えし、スタジアム席のような場所なのですが座席まで案内し、食事や水を配るというボランティアをしました。
 被災者の方は精神的に不安定で、中には家に帰ってしまうことはできないのですが、キャンプ地から外に出ようとする人もいるため、お手洗いまで付き添うようにと現場のボランティアスタッフに言われました。
 写真はオリエンテーションの様子です。

 来週は、中・長期に必要な支援についてお話を伺います。

担当

丸岡 美貴(法政大学)

丸岡 美貴(法政大学)