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第63回 フィリピン台風被害の現状は?

 11月8日にフィリピンを直撃した台風30号「ハイヤン」により、中部のレイテ島をはじめ、現地で甚大な被害が出ました。そのフィリピンの現状や日本からできる支援について、現地のNGOで活動する橋本 典子さんにお話を伺いました。インタビュアーは「まるちゃん」こと法政大学の丸岡 美貴です。
 橋本さんは、法政大学・国連平和大学を卒業し、いくつかのNGOで平和構築の活動に携わってこられました。ダンナさんはフィリピン人で、Binhi ng Kapayapaan (タガログ語で「平和の種」の意味)というNGOで現在は活動しておられます。
 なお、収録は11月24日にSkypeを使って行われました。データはその時のものになります。

丸岡:
 よろしくお願いします。
橋本さん:
 今日は、ラジオ番組にお招きいただき、ありがとうございます。
丸岡:
 11月上旬に台風がフィリピンを襲ったわけですが、あれから2週間が経ちました。現状はどうですか?
橋本さん:
 フィリピンは、ルソン・ミンダナオ・ヴィサヤの三つの地域に分けられます。今回の台風は中部フィリピン、つまりヴィサヤ地域というという多くの島が集まったところを通過しおおきな被害を出しました。
 政府の11月24日時点での発表(参照ウェブサイトはこちら)によると、5,235人の死者、11,579人の怪我人、1,602人の行方不明者となっています。残念ながら、日を追うごとにこの数は増えています。
 台風の被害が大きかった地域の1つである、東ヴィサヤ地方の中心都市であるタクロバンは、2週間経った今も水と食料が必要な状態です。日本からは早々に医療団が入りましたが、勿論フィリピン各地、世界の様々な国や地域、そして国際・国内のNGOなども支援活動を行っています。家屋が完全に破壊されていますので、住むところを失った人たちの中には、近くのセブ島やマニラに親族を頼って移住するという人も多いと聞きます。そこにどれくらい滞在するかは経済状況や受け入れ側の親族の状況によって違います。
 私の友人がタクロバン出身なのですが、台風が来た翌々日に、家族を探してタクロバンに入り、家族を連れてマニラに戻ってきました。しかし、マニラに移住してくる人たちは、地方から大都会に来るわけですから大きな不安を抱えています。また、自分の家族を亡くしたり、全財産を無くしたりしたというトラウマもあるでしょう。
 それらに対して、被害を免れた他の地域に住むフィリピンの市民は寄付を募ったり、赤十字だけでなく大学などにもボランティアセンターがあるのでそこでのボランティア活動を行ったりしています。空軍基地に毎日、被害が激しかった地域からの住人が軍用機で到着し、そこを経て、メトロマニラにあるテント村に移動、あるいは家族がマニラに居り一緒に生活することが可能な人たちは、家族のもとに移動します。到着時に、政府からソーシャルワーカーが派遣されて各自に事情を聞きながら対処している状況です。
丸岡:
 ありがとうございました。一週目は橋本さんに今のフィリピンの状況についてお話を伺いました。今週が第一週で、三週にわたってフィリピンからのレポートをお届けます。

担当

丸岡 美貴(法政大学)

丸岡 美貴(法政大学)