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第50回 竜巻災害にコミュニティFMはどう対応したか

 今回は、昨年5月6日に茨木県つくば市で発生した竜巻について、ラジオつくばのディレクター・井上 征彦さん、代表取締役・局長の岩崎 幸教さんに石井 将と吉田 龍平がお話をお伺いしました。

後列一番左が岩崎さん、一番右が井上さん
後列一番左が岩崎さん、一番右が井上さん

石井:
 まずは井上さん、ラジオつくばの概要を教えてください。
井上:
 ラジオつくばはつくば市を中心としたコミュニティFMで、84.2メガヘルツで放送しています。
石井:
 主にどういった番組を放送していますか?
井上:
 僕が担当しているのはつくば駅前にある放送スタジオ、サテライト1000から夕方の平日月曜日~金曜日、夕方5時から2時間のワイド番組をやっています。
石井:
 こういった放送を行っているラジオつくばさんですが、2012年5月6日に起きた竜巻当時の対応について、岩崎さんにお話しを伺いたいと思います。
 ラジオ局のスタジオで竜巻の情報を知るのは難しいと思います。そこで情報のタイムラグはあったんですか?
岩崎:
 実は午前中は都内で仕事していて竜巻が発生した時間は間に合わなかったんです。竜巻発生時はつくばエクスプレスの車内でリスナーさんからTwitterで「つくばがやばい」などのツイートがあり、知りました。
吉田:
 災害放送を始めるにあたっていろいろなルールがあると思いますが、この時はどうだったんですか?
岩崎:
 基本的には災害放送をやる時は行政から許可が無ければできないんですが、私たちは民間の立場なんです。ですので、行政との交渉など複雑な絡みがあって、それをクリアにするのが一つです。
 ただ、つくば市はラジオつくばを半官半民で扱ってくれているところもあり、電話一本で災害放送を始める段取りができました。総務省の許可・免許は順次合わせながらという流れで取っています。実はつくばの中でも聞けない地域があり、竜巻があった北条地区はギリギリでした。
 ハード面が足りないのはわかっているので、遠隔の地域ではTwitterとか遠隔地レポーターなど立てておくなどしていて、これが竜巻の時には功を奏しました。
石井:
 今後のビジョンを教えてください。
岩崎:
 今回の災害は局所だったんですよね。報道機関は竜巻の被害が大きかった所しか取り上げないじゃないですか。本当は北西に筑西市というところから発生し、つくば市を通りぬけていったとされています。北条地区もそうですがその近辺の地区、吉沼地区などそういったところの人はどう思うのかというのを伝えていきたいんですよね。大きなメディアが取り上げるのは一部ですから、地域メディアはそういった意味で広範囲でやっていきたいというのがこれからの課題です。
石井:
 最後に大学生にメッセージをお願いします。
岩崎:
 まずは地域に興味を持って欲しいです。大学生は7割が地域の人ではないです。ですが4年間大学で過ごすのであれば地域の人になるっていう勢いで過ごしてほしいんですよね。そういった意味で祭りなど地域のイベントに参加したりしてほしいです。地域とのネットワークは相互理解があれば相互協力が得られることがあります。大学生にはそういう所を求めていきたいと思います。

 岩崎さん、井上さん本当にありがとうございました。今回はラジオつくばサテライト1000前からお送りしました。
 以上レポート部でした。

担当

吉田 龍平(東洋大学)

吉田 龍平(東洋大学)