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レポート部

第5回 はじめての女みちのく一人旅・後編 ?仮設住宅での野菜販売編?

9月中旬、私は3泊4日で東北旅行にいってきました!!
 宮城県石巻市では、大森 吉人さん(通称:いなりん)という方にお世話になりました。石巻の復興支援や、シンガーソングライターとして活動していらっしゃる方です。

  • 「フッコー.com」(東日本大震災の被災地における産物のネット通販)
  • 「フッコー・トラベル」(石巻観光ツアー)
  • 仮設住宅で野菜売り(自ら市場で仕入れた野菜を売る)

というような活動をなさっています。

今回は、私もお手伝いさせていただいた、仮設住宅で野菜を売る活動をレポートします。

第5回 はじめての女みちのく一人旅・後編 ?仮設住宅での野菜販売編?
仮設住宅で野菜を売るいなりんさん

「どーも、八百屋でーす」
 住民のみなさんにメガホンで元気よく呼びかけながら始まります。
 この日は、サツマイモ、梨、トウモロコシ、桃、ぶどう、なす、きゅうりなど、計10種類以上の商品が並びました。
 呼びかけに応じて、続々と人がやってきます。
 いなりんさんは、ユーモアを交えつつ、その人たちのお話をよく聞きながら、接客をしていきます。

いなりんさんにお話を伺いました。

なぜ、仮設住宅での野菜販売を始めたのですか?
 「野菜を販売してほしい」と、ボランティアの人から言われたのがきっかけです。「野菜をもらうんじゃなくて、お金を払って買うという普通の経済活動がしたい。ちゃんとした生活をできるように」というのが、現地の人の声でした。
一般の商店やスーパーよりも安く売っているのですよね?
かなり安く売ってますよ。市場の6割引などの値段で売ることもあります。

 「個人の商店とか行商の中で、野菜や果物を仕入れる額が1番多くなってる」と、いつしか市場の人にいわれるようになりました。だから、市場の人もご好意で特別に安く売ってくれるんです。ただでぶどう10ケースをもらったこともありました。

「がんばらなくちゃね。お父さん、津波で流されちゃったから。」
 野菜などを段ボール箱いっぱいに約1,000円分買ってくれたおばあちゃんの言葉です。今回、東北を旅行していて、一番印象に残りました。
 驚きました。「そんなに大変な話を、見ず知らずの人間にこんなにもあっさりといってしまうのか」と。例えていうなら「今日の夕飯はカレーライスよ」というような雰囲気でおっしゃるのです。
 そのように決して重くはない調子で、震災のことを話す方は多いそうです。しかし、おそらく、こうして話せるようになるには、計り知れない葛藤があったのだろうと思います。

仮設住宅には、足腰のよくない方が本当に多いです。
 大量の野菜を持って家に戻るのは大変なので、私も家まで野菜を運ぶのをよく手伝いました。
 足腰のよくない方たちにとって、いなりんさんの八百屋は、本当に助かると思います。実際、最近は各地の仮設住宅でいなりんさんのような訪問販売が増えてきているそうです。

3泊4日の東北旅行で様々なところにいきましたが、いなりんさんの八百屋さんのお手伝いをしたことが一番楽しかったです。
 来た方から、帰り際に「ありがとね」「また来るからね」と言ってもらえたときは、本当にうれしかったです。
 また、いなりんさんや、そのご家族にも本当によくしていただきました。改めてお礼申し上げます。
 大学を卒業する前に絶対もう一度いきたいです。

はじめての女みちのく一人旅・後編 ?仮設住宅での野菜販売編?
大森 吉人さん(通称:いなりん)

「フッコー.com」 http://www.miyagi-hukko.jp/
いなりんさんのブログ http://ameblo.jp/inarin919/

担当

丸岡 美貴(法政大学)

丸岡美貴(法政大学)