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第98回  鉄道事故から見る防災情報

今週は「でんりゅう」こと東洋大学の吉田龍平が鉄道の事故を見ながら災害について紹介していきます。

 

まず、1923年の関東大震災の時に大きな事故がありました。東海道本線という小田原の少し先に東京から出ている列車があります。更に少し先に根府川という駅があって真鶴行きの普通列車ががけ崩れにあって凄い事故になってしまいました。

根府川駅のすぐ近くは海なんですが、それで電車が流されてしまって海中に投げ出されてしまいました。乗客150人近くのうち、110人ほどが亡くなってしまいました。津波で海に沈んだ列車が打ち上げられていたという話もあるようです。

 

この事故については埼玉県大宮市の鉄道博物館に保存されているものを見ることが出来るのでぜひ皆さんも一度観に行ってみてください。

次に少し時が飛びまして2005年、羽越本線という新潟県と秋田県を結んでいる特急列車が脱線したという事故の話です。平成18年豪雨によって起きたものと言われています。一説によると突風によって起きた事故のようです。この事故によって32人重軽傷、5人が死亡という被害がありました。これは吹雪によるものらしく、新潟県と秋田県の間だったために雪に対する整備が整っていたにもかかわらず、事故が起きてしまったようです。

 

そして今度は次の事故でも話すことになるんですけど、今度は日本本線での事故です。これは宮崎県の列車ですね。なんと竜巻によって列車が転覆した事件です。走る列車は機動車といって、とても重いんですが、強い突風によって吹き飛ばされ脱線することがあり、突風によって鉄道はダメになってしまう、事故の防ぎようがないのです。ですから運休見合わせを行うしかないということが今回の事故で分かったと言えます。

記憶に新しいことだと思いますが、東京都ゲリラ豪雨の話です。京王電鉄の京王線高尾山口駅でがけ崩れが起きてそれに巻き込まれてしまう事故がありました。深夜の出来事だったためけが人などはいませんでしたが、この事故によって京王電鉄は降雨量による運転規制の明確な基準が設けられるようになったということです。

次に、東日本大震災ですが、宮城県東松島市野蒜駅では、電車を利用していた人たちは電車がいつ動くのかの見通しが立たないことにいら立ち、駅員を責めたてるようなことがありました。しかし乗客の安全を最優先した結果、電車を止めるという判断を下さざるを得なかった運転手や駅員の方々を責めることはできません。

 

今度は、一番最近の事故ではないかと思うんですけれど、東急東横線の元住吉駅で追突事故がありました。これは平成26年豪雪という関東で凄い雪が降った時期の出来事なんですが、この時信号システムがこの列車に整っていたにもかかわらず、ブレーキが滑って空転してしまい、前の各駅停車に激突してしまいました。結果二日ほど運休になってしまいました。

また指宿枕崎線での出来事ですが、九州にて2010年の台風8号の影響で凄い雨が降った時に、観光列車がトンネルを抜けたときに土砂崩れに乗り上げてしまった事故がありました。

 

以上様々な事故を紹介しましたが、これらのような事故があってこそ、今の安全があるということですよね。電車が遅れても、昔の事故によって今の規制を設けているんだということを頭に入れておいてください。

台風、雪などの災害で電車が遅れても温厚に見守ってあげてください。過去の事故からの教訓を活かしてJRなど鉄道施設は規制を設けているんです。安全を優先している鉄道会社を悪く言わないで上げてください。

担当

友清 渉(法政大学)

友清 渉(法政大学)

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