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情報部

第72回 留守時の防災と地域コミュニティ

 今回は、「鎌田氏」こと法政大学の鎌田 隼人が、「はなちゃん」こと日本大学の花岡 篤史とお届けします。以前、私が担当した情報部では、年末年始の防災を取り上げましたが、非常に防犯色が強いものとなりました。ということで、今回は「留守時の防災」について、お話していきたいと思います。
「留守時の防災」といっても実際にできることは、電源コードを抜いて電気火災を防ぐ、ガスの元栓を閉める、などと限られていると思います。そんな中で、今回着目していきたいのが、ご近所付き合いです。たとえば、長期間家を空けるときに、近所の人に、一言言ってから出かけるというのも防犯、防災につながりますよね。実際、花岡さんはどんな近所付き合いをしていますか?
花ちゃん:
引っ越したときに、隣室の方のもとに挨拶に行くと思うのですが、その近所の方が、すぐに引っ越してしまい、その後も、次々に隣人が変わり、引っ越してきた方からもあいさつなどはないため、すぐに隣にだれが住んでいるのかわからなくなりますね。鎌田氏はどんな付き合いですか?

鎌田氏:
僕も、引っ越してきてすぐに、親に促されたのもあり、挨拶に行ったのですが、やはり、挨拶した方は、すぐに引っ越し、新しく引っ越してきた方はあまり家にいないようで、会うこともなく、隣に誰が住んでいるのかは、完全にわからなくなりました。やはり、都市部にすむ一人暮らし若い世代になるにつれ、近所付き合いというものが、ほとんどないことが分かりますね。余談にはなりますが、もう片方の隣室には偶然IVUSAの学生が住んでいて、そのおかげで、他大にもかかわらず、仲良くなりました。やはり、近所に知っている人が住んでいると安心感がありますね。
昔ながらの近所付き合いというのも、戦後の経済成長とそれに伴う都市化によって、個人の時間が尊重されるようになり、若年層を中心に町内会などの集まり事などに時間を使うことが、減る、あるいはなくなりました。それは、周りに干渉されなくなったという点ではよかったのですが、その分、地震発生時などの、非常時における共助というものが、成り立ちにくい世の中になりました。

花ちゃん:
昔は、付き合いが多かったというのは、僕も聞きますね。先輩から聞いた話では、お年寄りが多く住んでいたマンションだったそうなのですが、そこに先輩も住んでいました。帰ってみると、ドアノブに袋が下げられていて、中には、果物が入っていたそうです。その時は住んでいた場所や近所の人柄でだれが置いて行ったか判断し、後日お礼を言っていたそうです。

鎌田氏:
実際、もしも、自分が自宅に帰ってきて、ドアノブに袋がぶら下がっていたら、むしろ不審物なんじゃないかと思って絶対に食べないと思います。

花ちゃん:
そういった警戒心も、近所にだれが住んでいるかわからないということも原因の一つだと思います。だれが住んでいるかわからないままだと、非常時にも、助け合ったりすることはないですよね。

鎌田氏:
やはり、近所の人に会ったときは、きちんと挨拶して、知るところから始めていきたいですね。以上、情報部でした。

担当

鎌田 隼人(法政大学)

鎌田 隼人(法政大学)