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第47回 なまずが暴れると地震が起きる?

 「つばめが低く空を飛んでいると雨が降る」「夕焼けが見えたら晴れる」などといったことわざ、言い伝えは日本に数多く存在します。
 その中でも「なまずが暴れると地震が起こる」ということわざを聞いたことがあるでしょうか。しかしこれはただのことわざで終わっているのではなく、科学的に根拠を調査されているのです。
 今回の情報部では、なまずと地震の関係性について調べてみました。

 初めにこの説が生まれたのは、江戸時代で、安政江戸地震の直後には、なまずをモチーフにした錦絵が出回ったと言われています。
 それから、1923年の関東地震の後に、青森県にある東北大学付属浅虫臨海実験所で科学的になまずと地震の研究が始まりました。他にも、東京都水産試験場や宮城県立看護大学で、なまずと地震に関する研究が行われました。
 その結果、なまずにはコイなどの他の魚種にはない水中の微弱な電位の差を感じることができる能力があることが判明し、それは、人間やコイが感じることのできる100万倍近くの感度を持っているのです。例えば、琵琶湖のような広い湖に乾電池が一個投げ込まれたとすると、そのことを数キロメートル先で感知できるほどの能力なのです。
 また、地面にも微弱な電流が流れており、その流れが地震によって乱される場合、なまずはその乱れにいち早く気づき、なまずが活発に活動するようになります。
 なまずが暴れるのは、ただ地面の揺れを察知して、それに怯えて暴れるのではなく、地面の揺れにより、通常とは異なる地電流の流れを察知し、その違和感に対し暴れているのです。

 ここまで、なまずと地震の関係について触れましたが、実はうなぎの方が電気に敏感なのではないか?という説もあります。大阪大学の研究でうなぎがなまずより微弱な電流に反応することが明らかになったからです。

 このように、ことわざには根拠のない言い伝えだけではなく、生物学、科学的な要素がからんでいるものも存在するのです。
 今後情報部では、こういった災害や天候にまつわるどこかで聞いたことがあるような更なることわざや言い伝えの根拠を発表していこうと思います!以上、情報部でした!

担当

友清 渉(法政大学)

友清 渉(法政大学)