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情報部

第41回 地震の周期による建物の揺れ方の違い

 今回の情報部は、鎌田が実験シリーズ第二弾ということで、地震の揺れ方による建物の揺れ方の違いについて実験していきたいと思います。

今回の実験で使用した物
  • ・ 竹ひご(70㎝と1mのように長さの違うものを二本用意する)
  • ・ 油粘土
  • ・ 発砲スチロールや造花を刺すスポンジのように、竹ひごを刺せるもの

 それでは実験開始です。まずは、2本の竹ひごを同じ発泡スチロールの中に深く(竹ひごの長さの3分の1ほど)差し込みます。次に、それぞれの竹ひごの先に丸めたあぶら粘土を刺します。この竹ひごは、それぞれ建物に見立てたものです。
 完成したら、発泡スチロールを大きく揺らした場合と、小刻みに揺らした場合の二つの竹ひごの揺れ方を実際に揺らして検証してみましょう。

実験に使用した「模型」
実験に使用した「模型」

 まずば、小刻みに揺らしてみましょう。すると、短いほうの竹ひごが激しく揺れました。一方、長いほうの竹ひごはほとんど揺れていません。次に大きく揺らした場合。今度は長いほうの竹ひごが大きく揺れ、小さいほうの竹ひごはほぼ揺れませんでした。

 東日本大震災後、高い建物は地震の時に、たくさん揺れそうだから不安だという声が多く聞かれましたが、必ずしもそうとは限りません。建物の揺れ方には、周期というものが大きくかかわっています。周期の長い揺れ(大きく揺れる)では、高い建物は大きく揺れますが、短い周期(小刻みに揺れる)では、一軒家などの低い建物が大きな被害を受けやすくなります。

 また、周期の長さというのは、このラジオをお聞きの皆様も、今住んでいる家のタイプによって、気を付けなければならない「揺れ方」というのがあるということを知っていただけたでしょうか。高層建築の場合は、長周期の揺れに対する耐震構造になっているか、一軒家の場合は、短い周期の揺れに対する耐震構造になっているかに着目して自分の住まいや、これからの引っ越し先について考えてみてはどうでしょうか?

担当

鎌田 隼人(法政大学)

鎌田 隼人(法政大学)