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第117回  鎌田隼人の実験シリーズ「お菓子を使った土石流の実験」

今回の情報部は「かまた氏」こと、法政大学の鎌田隼人が、美味しいお菓子を使った土石流の実験を紹介します。聞き手は「ともきよ」こと法政大学の友清渉と「さやお」こと日本大学の岡田紗弥と「まるちゃん」こと法政大学の丸岡美貴です。

かまた氏:
これから美味しいお菓子を使って、土石流とは一体どのようなものなのか説明させていただきます。まず材料や必要な道具から紹介していきます。まず、牛乳を入れたきりふきです。そしてカステラを最低2切れと、コーヒーかココアの粉と茶ごし、トレーです。今回、茶ごしを準備出来なかったのですが、パパパっと粉を振りかけやすくなります。
では、実験を始めていきましょう。まず、トレーの上にカステラを2個横にして茶色の面が側面となるようにのせます。そして片方のカステラには茶ごしを使って均一になるようにたくさん粉をふりかけます。そのあとはトレーに角度をつけます。カステラはトレーの上端に配置するのですが、カステラが斜面の山を下る形になるように30度くらいの角度をつけて下さい。では、霧吹き係お願いします。まずは、普通のカステラからかけて下さい。

さやお:
了解!(霧吹きで6回)

かまた氏:
普通のカステラだと、牛乳が2滴分程度垂れてきました。では、次にコーヒーの粉がかかっている方にお願いします。

さやお:
(霧吹きで6回)

まるちゃん:
上にコーヒーがかかっている分、ハネが激しいね。

さやお:
でも、牛乳が垂れてきてないよね?

かまた氏:
そうだね。よくよく見ると、上に層が出来ていて牛乳が垂れてきていないことが分かります。一方で、何もかけていない普通のカステラはどんどん牛乳の水滴が落ちてきています。これは何を意味しているのかというと、少量の雨が降っただけだと、何もかけていないカステラは普通の地面と同じで、どんどん水分を吸収してくれます。そしてコーヒーの粉は火山灰と同じ役割を果たし、地面による水分の吸収を防ぐので、牛乳が垂れてきません。上の層で吸収してしまうので、垂れてこなくなります。

まるちゃん:
新しく層が出来てしまうということだよね。

かまた氏:
これがどんどん進んでいくとどうなるのか試していきましょう。では、コーヒーの粉がかかっている方に、また牛乳を吹きかけて下さい。

さやお:
(霧吹きで12回程度)

かまた氏:
さっき溜まっていた分も一緒にドカッと流れてきたね。

さやお:
さっきより早かったね。

かまた氏:
そうだね。分量も倍程度吹きかけたのですが、何もかけていないカステラの3倍くらい垂れてきたね。

まるちゃん:
大きめのみずたまりができたね。

さやお:
分量もどんどん増えてきたよね。

かまた氏:
ここで言いたいことは、土石流の場合はたまった分だけ一気に押し寄せてくるので、被害が大きくなりやすいということでした。今回は、土石流のメカニズムについてお菓子を使って実験しました。冬休みの実験課題として、ぜひ試してみて下さい。

担当

松浦 奈々(法政大学)

松浦 奈々(法政大学)

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